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[北見]ピアソン記念館は北海道遺産~入ると心落ち着く不思議な場所

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ピアソン記念館、皆さんは行かれたことありますか?
北見市民でも、足を運んでいる人は少ないと聞いたことがあります。

ピアソンさんは、日本人にとっては難解だった聖書を分かりやすく解説した、略註新約全書を出した方。
これにより、多くの日本人が聖書を読み取れるようになりました。

伝道師として活躍されていたピアソンさんですが、日本最後の活動拠点となった場所が、ここ北見だったのです。

更にこの場所は、女性歌手MISIAさんのPV撮影地でも有名な場所(^^)

館内はとても素敵な空間で、当時ピアソンさんが使っていた机などが展示されています。
気軽に立ち寄れる施設なので、ぜひ足を運んでみてほしいスポットです♪

今回は、北海道遺産に認定されているピアソン記念館をご紹介します。

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ピアソン記念館ってどんな場所?

ピアソン記念館は、日本で活躍された伝道師ピアソン夫妻の足跡が辿れる施設です。
日本最後の活動拠点を北見と決め、お2人が14年間にわたり暮らした住まいでした。

2001年に北海道遺産にも認定されたこの場所は、入場無料で見学ができます(^^)

ピアソンさんは、もともと本州の大学でキリスト教を伝えていましたが、より開拓などで苦労されている方の元へと、北海道へ来られました。

1888年に来日し、宣教活動40年間のうち、34年間を北海道で過ごされ、函館・室蘭・小樽・札幌・旭川・北見へと、都会から農村まで活動されています。

『日本人は素晴らしい心を持っている』

そう感じたピアソンさんは、上から教えるのではなく、人々の良き相談相手になりたいとの想いで活動され・・
このピアソン邸には沢山の人が集まり、北見市の人々にとってもピアソン夫妻は、心の灯台のような人だったそうです。

▲ピアソン夫妻

そして、日本人にとっては難解だった聖書を、分かりやすく解説した略註新約全書を出した方でもあります。
この偉業で多くの日本人が容易に聖書を読めるようになりました。

日本に来た頃から、『どうしたら人々に分かりやすい聖書が提供できるのか?』を常に考え、作業をされていたそうです。

さらに、北海道の地を巡り、教会が無い小さな農村でも聖書を読めるようにとの配慮ももあったとのこと。

▲ピアソン記念館に里戻りした略註舊新約全書も見ることができます

新約と旧約を合わせた略註舊新約全書の完成は、来日28年後でしたが、当時の聖書の値段と比較すると一般人でも手にしやすい金額だったそう。
ピアソンさんは、その売り上げも教会などに寄付をし、人の為にいつも行動されていたのだそうです。

個人的にじっくり資料をみさせていただいて心に残っているのは、当時ピアソンさんが日本語で色んな方へ手紙をだされていたということ。

もちろんローマ字や英語で書かれているものもありますが、略註新約全書の編纂や雑誌の執筆、アメリカでの報告書の提出もあったとのことですから、どれほど忙しかったことだろうと思います。

内容を拝見させていただくと、どれだけ愛情深い方なのか想像できます。

▲ピアソンさんが愛用されていた机

それからもう1つ、父の遺品である望遠鏡をピアソン寮(※)の校長に残していったことにも驚きました。(※ピアソン寮とはピアソン夫妻が寄贈した学生寮)

手元に置いておけるはずの望遠鏡を、日本人の為に残したのです。

寮の生徒たちに残した言葉

「これをアイピース(対眼鏡)のほうからのぞけば、いつでもアメリカに居るわたくしたちの様子が見られ申し候。もしこの望遠鏡をさかさまにしてオプジェクテブ(対物レンズ)の方からのぞいてくだされば、その都度アメリカにいるわたくし共から日本の皆さんを見られ申候。それで時おりさかさまにして、のぞいて下さるようお願い申し上げ候。」

Pierson booklet No,3 ピアソン記念館収蔵目録 第一集から引用しました

この素敵な言葉のプレゼントを読んだとき、わたしの心も温かくなりました。
望遠鏡は、ピアソン記念館で実際に見ることができるんですよ(^^)

これら以外にも、遊廓反対など、北見の発展に大きく貢献されたピアソンご夫妻。
アメリカに戻られた後は、住まいも町へ寄付されました。

わたしが今住んでいる北見。
この地でそのような活動をされていたご夫妻や、発展のために力を注いだ市民の皆さんがいたこと、それを知れたのはとても幸せなことでした。

ジョージ・P・ピアソン氏の生まれ故郷エリザベス市は北見の姉妹都市

また、ここへ来るまで、北見市の姉妹都市がエリザベス市だったことを、わたしは知りませんでした(゚ー゚;A

ジョージ・P・ピアソン氏の生まれ故郷エリザベス市とは、1969年に姉妹都市として盟約を結んだのだそうです。

2階には、エリザベス市資料展示室もあります。
エリザベス工場で作られたシンガーミシンが展示されていたのですが、めちゃくちゃかっこよかったです♪

この建物の設計者はウィリアム・メレル・ヴォーリズさん

そして、この素敵な建物は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズさんの設計です。

もしかしてご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

朝ドラ [朝がきた] でマシューさんが演じたアメリカ人建築家・ヴォリンガー。このモデルとなったのが、ウィリアム・メレル・ヴォーリズさんです。

ヴォーリズさん設計の見学できる住宅は、北海道ではここだけ。
日本最北の建造物なんです(^^)

▲当時は画期的だった錘とロープを使った縦の窓

暖炉は壁側についていることが多いヴォーリズさんの設計ですが、北海道の寒さを考慮して、ここでは住宅の中央付近となっています。

実は平成7年まで、設計者不明でしたが、訪れた方が天上や縦長の窓などを見て、ヴォーリズさんの設計ではないかとアメリカへ伝え、判明したのだそうですよ(^^)

2階には、ヴォーリズ(一柳米来留ひとつやなぎめれる)記念室もありました♪
ヴォーリズさん設計の建物巡りも楽しそうですよね~(^_^)

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見学者には嬉しい配慮

開放的な館内

さて、ピアソン邸を継承されているのが、NPO法人ピアソン会の皆さんです。
中へ入ると、玄関で温かくスタッフの方が迎え入れてくれます。

以前、市が管理していた時は、ピアソン邸の2階は封鎖されていましたが、現在は2階も見学が可能です。

MISIAさんのPV撮影は2階で行われた

歌手MISIAさんのPV撮影場所は、昔来客用寝室だった部屋。(現在は展示室)

このソファで撮影が行われました。

▲【公式PV】恋は終わらないずっと

館内は音声ガイダンスも完備

また、自分のスマホを使って、館内の説明を音声ガイダンスで聞くこともできます。(現在、日本語・英語・中国語・韓国語に対応)
端末を持っていない方は、貸し出しサービスもあるから安心です。 

どれもボランティアさんが音声を吹き込まれたそうですよ(^^)

スマホを持っている方は、館内のWi-Fiに繋ぐと、このように聞くことができます。

  1. 玄関にWi-Fiのパスワードが書かれたボードがあるので、スマホに入力
  2. バーコードリーダーで読み取ると音声ガイダンスページに入れます♪
  3. 言語を選択
  4. この目印を見て、同じガイダンスをタップして聞いてみよう♪
  5. イヤホンがあると聞きやすいです(^^)b

139年前のオルガンと古い資料も見られる工夫

そして、この館内にはピアソン夫妻愛用だった139年前のリードオルガンも展示されています。

▲1878年に制作されたメイソン&ハムリン社のリードオルガン

最初、館内に足を踏み込んだとき、素敵な音色が響き渡っていました。
ちょうどその日はたまたま、北見市民の方がオルガンを弾きに来られていたんです。

ピアソン会の方はおっしゃいます。

「オルガンも使わないと使えなくなってしまいます。使ってもらってこそピアソンさんも喜ばれるのではないでしょうか。古く貴重な資料や、よっぽどの物でない限り、ここでは見学者の方も触れられるようにしているんですよ」

なんて素敵な施設なのでしょう。
古い資料も、ここでは希望すれば画像で見させてもらうことも可能なんですよ(^^)

実はパワースポットとしても有名な場所

この場所へ来たら、ぜひ見ていただきたい場所がもう1つ。
パワースポットとして有名な柏の木があるんです。

このピアソン邸には、昔大きな3本の柏の木があって、三柏みかしわのもり(THREE OAKS)と呼ばれていました。
2本は昭和25年に傷み出し、まわりの安全のため伐採されてしまいましたが、1本は現役です。

この木をげん担ぎで抱っこしたり、触ったりと、パワーを借りる方も多いみたい。
100Kmマラソン完走を願って来られるランナーさんも多いそうですよ(^^)

もちろんわたしも、ブログをたくさんの方に見ていただけるよう、抱っこしてきました♪

また、現在、新しい柏の木2本も植えられています。

今から、大きくなるのが楽しみですね~(^^)

ピアソンさんはフィラデルフィアに戻られた後、こうおっしゃっていたそうです。

「わたしはロボットである。体だけは米国におる。心はいつも日本におる」

Pierson booklet No,3 ピアソン記念館収蔵目録 第一集から引用しました

中へ入ると、居心地のよいなんとも不思議な空間でしたが、ピアソンさんの温かい想いが残っているのかも。
そして受け継がれている皆さんの想いも重なっての空間なのかもしれません。

これから桜やツツジなど、ピアソン邸のまわりには沢山の花が咲いてきます。

遠方の方にも見ていただけるよう、このページでまた写真を追加していきますね(^^)!
(【追記】記事下に一部写真を追加しました♪)

住所

北海道北見市幸町7丁目4−28

電話番号

0157-23-2546

開館時間

9:30~16:30

休館日

毎週月曜日・国民の祝日の翌日(金・土曜日が祝日にあたる場合は当日及び翌日も通常どおり開館)
年末年始(12月30日~1月6日)

今年度の開館日・休館日はこちらのページでも確認できます(^^)
ピアソン記念館HP[一年間の開館・休館予定]

入館料

無料

【追記】ピアソン記念館の写真たち

春には公園に綺麗なエゾヤマザクラが咲きます。

▲2017年5月9日に撮影

2017年7月には、ピアソン記念館でグリーンコンサートが開かれました。
(写真はピアソン会の許可を得て、掲載しております)

▲市立中央小学校ブラスバンド部と市立北中学校吹奏楽部の演奏風景。
この他にもアイランドバトンクラブ/チームエンジェルのバトントゥワリングの演技も披露されました♪

雪景色の中にあるピアソン記念館も綺麗です(^^)

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